土曜日, 12月 02, 2006
先日のワークショップw
金曜日, 12月 01, 2006
ハイブリッドなオタク
ワークショップの経過
木曜日, 11月 30, 2006
月曜日, 11月 13, 2006
ワークショップ「ポスト状況論:学習環境と情報のデザインへのアプローチ」
「ポスト状況論:学習環境と情報デザインへのアプローチ」ワークショップのご案内(公式版)
来る12月2日、3日に武蔵工業大学にて、ワークショップを行います。
MDPも口頭発表および、ポスターセッションにて参加致します。
以下、案内になります。
奮ってご参加ください!
---
12月2日(土曜日)に、ISCAR, Japan主催の「ポスト状況論:学習環境と情報デザインへのアプローチ」をテーマにするワークショプを行います。このワークショップでは、学習環境や情報のデザインのための観点、実際のデザインの方法を具体的なデザインを紹介しながら模索します。
また、同時に、12月2日、3日に学生、院生などの研究展示も行います。
関心ある方は、ぜひご参加ください。学生展示は、フィールドワーク研究、情報デザイン研究、学習研究などのテーマで横浜国大、武蔵工大あわせ50件近くの展示を予定しています。
参加ご希望の方はご氏名、懇親会参加、不参加をご記入の上、11月20日までに上野までメールでお知らせ下さい。ワークショップ参加費は無料、懇親会参加費は一般2000円、学生・院生1000円です。
上野直樹
武蔵工業大学環境情報学部
nueno@yc.musachi-tech.ac.jp
ISCAR, Japanワークショップ・サイトは以下です。今後、このワークショップ関連のお知らせ、資料、議論などは、このサイトに掲載します。
http://iscar-japan-workshop.blogspot.com/
ワークショップなどの日時、場所、プログラム、発表要旨は以下の通りです。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
日時
ワークショップ:12月2日(土)午後1時半〜6時半
研究展示:12月2日(土), 12月3日(日)午後1時〜5時
場所
ワークショップ 武蔵工業大学環境情報学部 3号館2階32A教室
研究展示 武蔵工業大学環境情報学部 4号館2階カフェ
懇親会 武蔵工業大学環境情報学部 4号館2階カフェ
アクセス
http://www.yc.musashi-tech.ac.jp/top/access.html
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ワークショップ・プログラム
○企画の趣旨と全体のアウトライン紹介 1:30-2:00
上野直樹(武蔵工業大学環境情報学部)
○サブカルチャーのハイブリッドなデザイン 2:00-3:00
司会 有元典文(横浜国立大学教育人間科学部)
コメント 有元典文(横浜国立大学教育人間科学部)
茂呂雄二(筑波大学心理学系)
土橋臣吾(武蔵工業大学環境情報学部)
「集合体としてのユーザー、ヘビーユースというふるまい」
インターネットのヘビーユーザーへのインタビュー調査を通じて、メディアを使えるということがどのようなことなのかをアクター・ネットワーク理論的な観点から考える。結論的には、ユーザーという存在が個人という概念を超えた集合体/態であることが示され、そうした視点からユーザー・エージェンシーのデザインという新たな論点を提示する。
岡部大介(慶應義塾大学政策・メディア研究科)・宮本千尋(横浜国立大学教育人間科学部)
「ハイブリッドな集合体としての「オタク」」
「オタク」という社会的現実は彼らの参加に先だってある。その「オタク」であることの本質は、人工物、実践等の細部の集合に宿る。本質とは具体的なディテールなのだ。彼らは、自分自身がいかなる「オタク」であるかを、様々なカテゴリや他者、人工物、過去の自分などとの交渉を通して可視にする。ここでは、「オタク」が自分自身について語る場面に着目し、ハイブリッドな集合体(hybrid collectives)として の彼らの日常的な実践を記述する。
○休憩 300-3:30
○ 実践やネットワークに埋め込まれた情報デザイン 3:30-5:00
司会 有元典文(横浜国立大学教育人間科学部)
コメント 山崎 真湖人(アドビ システムズ(株))
植村朋弘(多摩美術大学造形表現学部)
野々山 正章、澤田 浩二、斉藤 謙介(武蔵工業大学環境情報学部)
「多層的な知識、関心を表現するドキュメントのデザイン」
コミュニティやネットワークの中でドキュメントは用いられ、多視点
的かつ多層的な知識や関心を表現している。このドキュメントのデザインをネットワークのデザインとして捉え、そのモノのみのデザインを超えた、ネットワークの表象としてのデザインを目指し、ツーリング、アマチュアミュージシャン、ゼミなどの具体的な実践に即して、ドキュメントのデザインを試みた。
天笠邦一(あまがさくにかず)(慶応義塾大学政策・メディア研究科)
「カメラ付ケータイを利用したワークショップにおける生活者の主体的『まち』構築の試み」
本研究では、カメラ付ケータイを介した現実空間の文節化とそのWEB上の地図へのマッピング・分類を行うワークショップを通じて、生活者が主体的・実践的に「まち」の見え方を構築するその可能性を論じる。Lynchによる"Juxtaposition"のコンセプトを援用し、カメラ付ケータイにより生成されるイメージによる「現実」の構築とその交換による地域社会への参加のデザインを模索するものである
真行寺由郎(武蔵工業大学環境情報学部)
「時間のエコロジー〜学生間の情報エコロジーをつなぐツールとしてのスケジューラのデザイン〜」
この研究では、特定の活動に焦点を当て、時間に関する人工物のデザインを通して活動のデザインを行う。また、その活動を取り巻く人工物の配置を調査分析し、時間に関する情報エコロジーを明らかにする。
○休憩 5:00-5:30
○ 学習環境のデザイン 5:30-6:30
司会 茂呂雄二(筑波大学心理学系)
コメント 有元典文(横浜国立大学教育人間科学部)
山崎 真湖人(アドビ システムズ(株))
加藤 浩(NIME / メディア教育開発センター)
「協調学習環境における創発的分業のデザイン」
本講演では、制度的分業とは別に、人々が相互行為的に分業を組織化し、維持・再編する行為を創発的分業と呼び、創発的分業を支援する学習環境が豊富な学習機会を提供する場として重要であることを主張したい。具体的には、学生が対面でCSCLソフトを使って協働作業している場面を分析して、そこで創発的分業がどのようにして達成されているかを明らかにし、それが成立するための要件を考察する。
小池星多(武蔵工業大学環境情報学部)
「ネットワークとしてのロボットのデザイン」
研究室では、人間とコミュニケーションできるロボットをプログラムして幼稚園に持ち込み、幼稚園の活動の中でロボットをデザインする実践を行っている。ロボットとセットで幼稚園に入り込んだ私達研究室のコミュニティと、幼稚園教員のコミュニティとのネットワーキングの変容が、ロボットというテクノロジーの幼稚園での価値や地位を変容させる。さらに、ロボットのデザインとは、そのもののデザインではなく、教員、学生、ロボットのメーカー、園児、父母との多様な社会的ネットワーキングのデザインである。ここでは、学習環境のデザインをこのようなネットワークとしてのロボットのデザインを通して行なう事例を紹介する。
○ 懇親会 6:45-8:45
来る12月2日、3日に武蔵工業大学にて、ワークショップを行います。
MDPも口頭発表および、ポスターセッションにて参加致します。
以下、案内になります。
奮ってご参加ください!
---
12月2日(土曜日)に、ISCAR, Japan主催の「ポスト状況論:学習環境と情報デザインへのアプローチ」をテーマにするワークショプを行います。このワークショップでは、学習環境や情報のデザインのための観点、実際のデザインの方法を具体的なデザインを紹介しながら模索します。
また、同時に、12月2日、3日に学生、院生などの研究展示も行います。
関心ある方は、ぜひご参加ください。学生展示は、フィールドワーク研究、情報デザイン研究、学習研究などのテーマで横浜国大、武蔵工大あわせ50件近くの展示を予定しています。
参加ご希望の方はご氏名、懇親会参加、不参加をご記入の上、11月20日までに上野までメールでお知らせ下さい。ワークショップ参加費は無料、懇親会参加費は一般2000円、学生・院生1000円です。
上野直樹
武蔵工業大学環境情報学部
nueno@yc.musachi-tech.ac.jp
ISCAR, Japanワークショップ・サイトは以下です。今後、このワークショップ関連のお知らせ、資料、議論などは、このサイトに掲載します。
http://iscar-japan-workshop.blogspot.com/
ワークショップなどの日時、場所、プログラム、発表要旨は以下の通りです。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
日時
ワークショップ:12月2日(土)午後1時半〜6時半
研究展示:12月2日(土), 12月3日(日)午後1時〜5時
場所
ワークショップ 武蔵工業大学環境情報学部 3号館2階32A教室
研究展示 武蔵工業大学環境情報学部 4号館2階カフェ
懇親会 武蔵工業大学環境情報学部 4号館2階カフェ
アクセス
http://www.yc.musashi-tech.ac.jp/top/access.html
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ワークショップ・プログラム
○企画の趣旨と全体のアウトライン紹介 1:30-2:00
上野直樹(武蔵工業大学環境情報学部)
○サブカルチャーのハイブリッドなデザイン 2:00-3:00
司会 有元典文(横浜国立大学教育人間科学部)
コメント 有元典文(横浜国立大学教育人間科学部)
茂呂雄二(筑波大学心理学系)
土橋臣吾(武蔵工業大学環境情報学部)
「集合体としてのユーザー、ヘビーユースというふるまい」
インターネットのヘビーユーザーへのインタビュー調査を通じて、メディアを使えるということがどのようなことなのかをアクター・ネットワーク理論的な観点から考える。結論的には、ユーザーという存在が個人という概念を超えた集合体/態であることが示され、そうした視点からユーザー・エージェンシーのデザインという新たな論点を提示する。
岡部大介(慶應義塾大学政策・メディア研究科)・宮本千尋(横浜国立大学教育人間科学部)
「ハイブリッドな集合体としての「オタク」」
「オタク」という社会的現実は彼らの参加に先だってある。その「オタク」であることの本質は、人工物、実践等の細部の集合に宿る。本質とは具体的なディテールなのだ。彼らは、自分自身がいかなる「オタク」であるかを、様々なカテゴリや他者、人工物、過去の自分などとの交渉を通して可視にする。ここでは、「オタク」が自分自身について語る場面に着目し、ハイブリッドな集合体(hybrid collectives)として の彼らの日常的な実践を記述する。
○休憩 300-3:30
○ 実践やネットワークに埋め込まれた情報デザイン 3:30-5:00
司会 有元典文(横浜国立大学教育人間科学部)
コメント 山崎 真湖人(アドビ システムズ(株))
植村朋弘(多摩美術大学造形表現学部)
野々山 正章、澤田 浩二、斉藤 謙介(武蔵工業大学環境情報学部)
「多層的な知識、関心を表現するドキュメントのデザイン」
コミュニティやネットワークの中でドキュメントは用いられ、多視点
的かつ多層的な知識や関心を表現している。このドキュメントのデザインをネットワークのデザインとして捉え、そのモノのみのデザインを超えた、ネットワークの表象としてのデザインを目指し、ツーリング、アマチュアミュージシャン、ゼミなどの具体的な実践に即して、ドキュメントのデザインを試みた。
天笠邦一(あまがさくにかず)(慶応義塾大学政策・メディア研究科)
「カメラ付ケータイを利用したワークショップにおける生活者の主体的『まち』構築の試み」
本研究では、カメラ付ケータイを介した現実空間の文節化とそのWEB上の地図へのマッピング・分類を行うワークショップを通じて、生活者が主体的・実践的に「まち」の見え方を構築するその可能性を論じる。Lynchによる"Juxtaposition"のコンセプトを援用し、カメラ付ケータイにより生成されるイメージによる「現実」の構築とその交換による地域社会への参加のデザインを模索するものである
真行寺由郎(武蔵工業大学環境情報学部)
「時間のエコロジー〜学生間の情報エコロジーをつなぐツールとしてのスケジューラのデザイン〜」
この研究では、特定の活動に焦点を当て、時間に関する人工物のデザインを通して活動のデザインを行う。また、その活動を取り巻く人工物の配置を調査分析し、時間に関する情報エコロジーを明らかにする。
○休憩 5:00-5:30
○ 学習環境のデザイン 5:30-6:30
司会 茂呂雄二(筑波大学心理学系)
コメント 有元典文(横浜国立大学教育人間科学部)
山崎 真湖人(アドビ システムズ(株))
加藤 浩(NIME / メディア教育開発センター)
「協調学習環境における創発的分業のデザイン」
本講演では、制度的分業とは別に、人々が相互行為的に分業を組織化し、維持・再編する行為を創発的分業と呼び、創発的分業を支援する学習環境が豊富な学習機会を提供する場として重要であることを主張したい。具体的には、学生が対面でCSCLソフトを使って協働作業している場面を分析して、そこで創発的分業がどのようにして達成されているかを明らかにし、それが成立するための要件を考察する。
小池星多(武蔵工業大学環境情報学部)
「ネットワークとしてのロボットのデザイン」
研究室では、人間とコミュニケーションできるロボットをプログラムして幼稚園に持ち込み、幼稚園の活動の中でロボットをデザインする実践を行っている。ロボットとセットで幼稚園に入り込んだ私達研究室のコミュニティと、幼稚園教員のコミュニティとのネットワーキングの変容が、ロボットというテクノロジーの幼稚園での価値や地位を変容させる。さらに、ロボットのデザインとは、そのもののデザインではなく、教員、学生、ロボットのメーカー、園児、父母との多様な社会的ネットワーキングのデザインである。ここでは、学習環境のデザインをこのようなネットワークとしてのロボットのデザインを通して行なう事例を紹介する。
○ 懇親会 6:45-8:45
木曜日, 11月 02, 2006
文化と状況的学習: 上野直樹・ソーヤーりえこ編
今回は先日発売された本の紹介をして行きたいと思います。
実は,私、野々山のデザイナーデビュー作だったりしますw
私も普段研究で読んでいる本は2000年あたりの本を読んだり、近年のものになるとどうしても、研究会などで配布してくださる論文に限られてしまいます。
そこで、私が師事している上野先生、ソーヤーりえこ先生を編者に、柳町智治さん、岡田みさをさんの4名による状況論本が発売されました。
ちなみに、僭越ながら私もカバーと第一章の図を担当させていただいてます。
第3章以降の具体的な実践に基づいた研究(特に学習や言語使用について)は、私たちのような学生が論文を展開するときのお手本として参考になるとともに、具体的な事例もリッチで非常にわかりやすくなっております。私個人的に、これ以前の、本の読みづらさを払拭していると思いました。
特に、第一章については、状況論の歴史や、他の分野とのネットワーク関係によってこういった状況論的観点を構築されていった過程を見ることができます。その観点の背後にある、というか、その観点そのものがもつネットワークを理解することで、私たちのような学生が、状況論を理解するための力強い味方になってくれる本です。
このネットワーク図をデザインさせていただける機会を得たことで、理解が深まるという良いデザインを生む機会を得たと同時に、私の理解の助けを得る機会にもなりました。
デザイン系の方々でエスノグラフィーへの興味がある方、また他分野の方も読んでみていただいて損は無いと思っております。
実は,私、野々山のデザイナーデビュー作だったりしますw
私も普段研究で読んでいる本は2000年あたりの本を読んだり、近年のものになるとどうしても、研究会などで配布してくださる論文に限られてしまいます。
そこで、私が師事している上野先生、ソーヤーりえこ先生を編者に、柳町智治さん、岡田みさをさんの4名による状況論本が発売されました。
ちなみに、僭越ながら私もカバーと第一章の図を担当させていただいてます。
第3章以降の具体的な実践に基づいた研究(特に学習や言語使用について)は、私たちのような学生が論文を展開するときのお手本として参考になるとともに、具体的な事例もリッチで非常にわかりやすくなっております。私個人的に、これ以前の、本の読みづらさを払拭していると思いました。
特に、第一章については、状況論の歴史や、他の分野とのネットワーク関係によってこういった状況論的観点を構築されていった過程を見ることができます。その観点の背後にある、というか、その観点そのものがもつネットワークを理解することで、私たちのような学生が、状況論を理解するための力強い味方になってくれる本です。
このネットワーク図をデザインさせていただける機会を得たことで、理解が深まるという良いデザインを生む機会を得たと同時に、私の理解の助けを得る機会にもなりました。
デザイン系の方々でエスノグラフィーへの興味がある方、また他分野の方も読んでみていただいて損は無いと思っております。
火曜日, 10月 24, 2006
大学院中間発表
この日、MDP初の経過及び成果発表として、野々山隊長は大学院中間発表に臨んだ。
また、今回の大学院中間発表は武蔵工業大学の目指す「学際」という思想に則り、様々な分野の教授や学生がオーディエンスとして聴いている中での発表となった。今回の発表では、MDPの一員である本学4年齊藤の、解釈共有ツール「Re : ronbun」も併せて紹介された。
異種混淆のネットワークのデザイン
「我々が扱っているのはシステム全体であり、個々に孤立した製品のデザインではない。」
これはアップルコンピュータ社のジョナサン・アイブの台詞である。この言葉を一番最初のスライドに引用し、続いてiPodを事例として紹介した。このことで、野々山隊長の修士論文のテーマである「多層的な知識、関心を表現するドキュメントのデザイン」の目的は異種混淆のネットワークのデザインにある、ということを主張した。さらに先にも述べたように、今回の大学院中間発表は、様々な分野の教授や学生がオーディエンスとして聴いているため、iPodやアイブの台詞などの身近な例を用いて、様々なオーディエンスの興味をひきながら、自分たちの思想を分かってもらえるようにとの意図があったのである。
人工物のデザインを通して活動全体のデザイン、再デザインを目指す
iPodの事例に続いて、彼のデザインするツーリングマップ「EX-R」の話に移っていく。野々山隊長は、人工物のデザインを通して活動全体のデザイン・再デザインを目指すと言及した。つまり「EX-R」によって、 知識、経験を今よりシステマチックにシェアし、それが、コミュニケーションの強化につながる。それによって、同学年、上下のつながりや活動の変化が期待できるという。このことが、人工物のデザインだけではないネットワークのデザインであるということを述べた。
今回得たこと
今回の大学院中間発表は、発表8分、質疑応答3分と、短い時間ではあったが、その中で、主張が明確に伝わるようなプレゼンづくり、例えば、ジョナサン・アイブの下りは非常にいい例だと感じた。このような例一つをとっても個人的には学ぶことが多かった。
地図の情報エコロジーとシステムのデザイン
2006.10.04(Wed)MDPの一員の澤田浩二さんは本学上野直樹教授のアシスタントとして「情報エコロジー」という授業を通して、情報エコロジーのデザイン、つまりはシステム全体のデザインであることを学生たちに投げかけた。
情報エコロジーという授業は武蔵工業大学の情報メディア学科2年生の授業で、“情報や情報システムが社会や環境の一部であり、それとは切り離せないものである”という視点から多様な領域の研究者が講義する。
iPodのネットワークシステムと情報エコロジー
今回の授業で具体例として紹介されたiPodは誰もが知っているポータブル音楽プレーヤだが、この製品デザインを担当しているのがアップルコンピュータ社のインダストリアルデザイン担当 上級副社長であるジョナサン・アイヴであり、「我々が扱っているのは、システム全体であり、個々に孤立した製品のデザインではない」という言葉を残している。(AXIS 2006.10)
iPodやそのユーザー、iTune、PCはもちろん、著作権やミュージシャン、流通業などのネットワークをデザインすることで、今までの音楽へのアクセスの構造を変えることに成功している。
LINDA Pro.の情報エコロジー
澤田さんは、ライブハウスの情報エコロジーを“場所性”というキーワード、つまりライブハウス、アマチュアミュージシャンやファンが自ら立てるサイトや、音源やムービーなどのネットワークのデザインをすることを目指し、Lindaというサイトを立ち上げた。
このサイトによって音楽をめぐる新たな情報エコロジーのデザインが可能で、ミュージシャン同士、ファン同士、またはミュージシャンとファンの間でのコミュニティの形成やネットワークの発展が期待できるという。
道具をデザインすることは、道具単体のデザインにとどまらずそれを使用する活動や、場面、活動の背後にあるネットワークをデザインすることに他ならないことを述べた。
登録:
投稿 (Atom)