火曜日, 10月 24, 2006

地図の情報エコロジーとシステムのデザイン


2006.10.04(Wed)MDPの一員の澤田浩二さんは本学上野直樹教授のアシスタントとして「情報エコロジー」という授業を通して、情報エコロジーのデザイン、つまりはシステム全体のデザインであることを学生たちに投げかけた。

情報エコロジーという授業は武蔵工業大学の情報メディア学科2年生の授業で、“情報や情報システムが社会や環境の一部であり、それとは切り離せないものである”という視点から多様な領域の研究者が講義する。

iPodのネットワークシステムと情報エコロジー
今回の授業で具体例として紹介されたiPodは誰もが知っているポータブル音楽プレーヤだが、この製品デザインを担当しているのがアップルコンピュータ社のインダストリアルデザイン担当 上級副社長であるジョナサン・アイヴであり、「我々が扱っているのは、システム全体であり、個々に孤立した製品のデザインではない」という言葉を残している。(AXIS 2006.10)
iPodやそのユーザー、iTune、PCはもちろん、著作権やミュージシャン、流通業などのネットワークをデザインすることで、今までの音楽へのアクセスの構造を変えることに成功している。

LINDA Pro.の情報エコロジー
澤田さんは、ライブハウスの情報エコロジーを“場所性”というキーワード、つまりライブハウス、アマチュアミュージシャンやファンが自ら立てるサイトや、音源やムービーなどのネットワークのデザインをすることを目指し、Lindaというサイトを立ち上げた。
このサイトによって音楽をめぐる新たな情報エコロジーのデザインが可能で、ミュージシャン同士、ファン同士、またはミュージシャンとファンの間でのコミュニティの形成やネットワークの発展が期待できるという。
道具をデザインすることは、道具単体のデザインにとどまらずそれを使用する活動や、場面、活動の背後にあるネットワークをデザインすることに他ならないことを述べた。

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