木曜日, 11月 02, 2006

文化と状況的学習: 上野直樹・ソーヤーりえこ編

今回は先日発売された本の紹介をして行きたいと思います。
実は,私、野々山のデザイナーデビュー作だったりしますw

私も普段研究で読んでいる本は2000年あたりの本を読んだり、近年のものになるとどうしても、研究会などで配布してくださる論文に限られてしまいます。
そこで、私が師事している上野先生、ソーヤーりえこ先生を編者に、柳町智治さん、岡田みさをさんの4名による状況論本が発売されました。

ちなみに、僭越ながら私もカバーと第一章の図を担当させていただいてます。

第3章以降の具体的な実践に基づいた研究(特に学習や言語使用について)は、私たちのような学生が論文を展開するときのお手本として参考になるとともに、具体的な事例もリッチで非常にわかりやすくなっております。私個人的に、これ以前の、本の読みづらさを払拭していると思いました。

特に、第一章については、状況論の歴史や、他の分野とのネットワーク関係によってこういった状況論的観点を構築されていった過程を見ることができます。その観点の背後にある、というか、その観点そのものがもつネットワークを理解することで、私たちのような学生が、状況論を理解するための力強い味方になってくれる本です。

このネットワーク図をデザインさせていただける機会を得たことで、理解が深まるという良いデザインを生む機会を得たと同時に、私の理解の助けを得る機会にもなりました。

デザイン系の方々でエスノグラフィーへの興味がある方、また他分野の方も読んでみていただいて損は無いと思っております。

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